リュート奏者
Valentin de Boulogne French
フランス人のブーローニュはカラヴァッジョの最も優れた追随者であり、彼が画家としての人生を送った17世紀のローマにおいて傑出した画家のひとりでもありました。彼が最もよく描いたのは、音楽演奏、酒宴、占いなどの陽気な賑わいの場面であり、初期のベラスケスの作品に唯一匹敵するような率直さと鮮やかさで描きました。傭兵がロマンチックなマドリガル(世俗音楽)を歌っているこの作品は、ブーローニュのものとしては異色のものです。それは1624年にローマ滞在中、「同類の集まり」として知られた外国人画家協会に入会し、スペイン語で「美男」を意味するアマドールの愛称を名乗るようになったことに由来するのかも知れません。ブーローニュは画家としての絶頂期に若くして亡くなったため、残された作品はわずかしかありません。
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