ヴィーナスとキューピッド
Lorenzo Lotto Italian
ルネサンスの最も型破りなヴェネツィア派天才画家ロレンツォ・ロットによるこの絵は、古典の結婚の詩から発想を得ており、結婚の記念として描かれたことはほぼ間違いありません。ヴィーナスはまさに花嫁の肖像画である可能性もあります。ヴィーナスの頭上にある貝殻と膝にあるバラの花びらは、この女神を表す伝統的な象徴です。ツタは夫婦間の貞節のシンボルであり、ギンバイカの花輪と吊り下がっている金属の火鉢は、夫婦の寝室の装具です。ヴィーナスは16世紀の花嫁が着用した耳飾と、宝石で飾られた帯状の髪飾りを着けています。キューピッドがキンバイカの花輪を通して小便をしているのは多産のしるしとされ、この非常に個人的な絵に、ほがらかな機知に富んだ雰囲気を与えています。
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