弥勒菩薩の祭壇彫刻
中国
この祭壇は、独立して立つ形態のものとしては現存する数少ない作例であり、6世紀初頭の北魏の宮廷で発達した様式、つまり体が弱小化され、全身を覆い隠す厚い衣をまとった菩薩を特徴とする様式を呈しています。古代中国の仏教において重要な信仰対象だった弥勒は、ここでは菩薩(悟りを開いた救済者的な存在)として表現されています。仏教が破壊される未来において成道し、その時代の仏陀となって仏教の復活をもたらすとされている菩薩です。祭壇の銘には、ある人物が亡くな った息子のためにこの彫刻を作らせたこと、さらに息子と他の親族がいずれ釈迦の御前で再会することを願う言葉が刻まれています。
#7458. 弥勒菩薩の祭壇彫刻
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